嚥下ピラミッド
食事時間が待ち遠しくなる嚥下食の提供を目指して。
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監修・指導/金谷 節子(金谷栄養研究所 所長) 協力/栢下 淳(県立広島大学 教授)、江頭 文江(地域栄養ケアPEACH厚木 代表)
シリーズコラムインデックス
嚥下食の基礎知識
嚥下食に、放射線防御食に「今、注目される抗酸化と活性酸素消去・吸収能」
浜松大学 健康プロデュース学部 金谷節子

 2011年は、我が国がこれまでとは全く違うステージに立たされる年となりました。言うまでもなくその大きな原因の1つは、3月11日の東日本大震災とそれに伴う「東京電力の福島第一原子力発電所からの放射能被曝問題」であり、もう1つが高騰する医療費に対応するために待ったなしとなりつつある、「社会保障制度と税の一体改革」への取り組みではないかと思います。
 私たちの先輩達は、全ての国民が公平に医療を受けることができる、世界に誇れる「国民皆保険制度」を作り上げてくださいました。私たちにも、知恵と勇気を持って、これらの難問に真正面からぶつかり、先人の偉業を引き継ぎながら未来を切り拓いていく歴史的任務が与えられていると思うのですが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
 このサイトでは、これらの問題の解決のために、皆さまとともに勉強しながら最新の情報や実践にもとづくノウハウを共有し、新たな希望の光を見いだしていけたらと考えています。
 是非、ご参加ください。

Ⅰ.「最期まで口から食べられる嚥下食」の普及で、高騰する医療費の抑制を
 医療費の高騰を招いている元凶の1つが、実は患者さんの低栄養にあることは皆さまもご存知だと思います。特に、後期高齢者の場合などは、病気に打ち勝つだけの体力が不足していることが入院期間を長期化し、医療費の負担を増大させる要因となっているケースが少なくありません。
 また、「人は口から食べられる間は、人間としての品位と尊厳を保つことができる」ことを多くの方々との出会いから学びました。
 すなわち、私たち医療、介護に携わる者の大きな使命の1つとして、患者さんや高齢者の方々に、「口から食べることで、生きている喜びを実感」しながら、「良好な栄養状態」を確保していただくことに、今こそ真剣に取り組む必要があります。
 そして、その鍵となるテーマが「美味しく、身体にやさしい嚥下食」の提供です。
 そうした考えのもと、私は2004年に「嚥下食ピラミッド」の概念を開発し、今日まで提唱しつづけてきました。おかげさまで8年が経過する中、多くの関係者の方々に理解と賛同をいただくことができ、嚥下食もずいぶん進化してきましたが、実は「身体にやさしい嚥下食」を実現するために、皆さまにもっと注目し、活用していただきたい知見があります。
 それは、はからずも次回第2稿からのテーマである私たちにとっての喫緊の課題「放射線防御食」にも通じる「抗酸化」と「活性酸素消去・吸収能」です。
 「生きていてよかった」と思える社会を作るために、皆さんにも是非このサイトの会員として登録いただき、ご一緒に新たな歴史を創り、未来を拓いていきましょう。
 次回は、「食事による放射線防御対策の基礎知識」をテーマにレポートします。
 それでは、次回をお楽しみに。

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