特別座談会!

議題1 後期高齢者ほど重要な「食べる」事

まず佐々木先生、在宅医療現場の実情にもとづいたお話しをいただけませんでしょうか。

在宅医療という仕事は、基本的には診療困難だけれども、計画的・継続的な管理が必要な方々が対象になります。構成は、6割ぐらいが要介護高齢者、2割が進行がんや終末期がん、残りが神経系の難病他となっています。
それらの対象者の多くの方々にとっては、残された時間が限られており、その時間をより有意義に生きていただけるよう支えていくことが私たちの仕事です。
そして、高齢者の場合は入院されることも少なくないのですが、緊急入院の3分の1が実は誤嚥性肺炎、10%が骨折です。
問題は、肺炎にかかったり骨折してしまったりした方のほぼ100%が低栄養状態にあることです。なぜ栄養状態が悪いのかというと、やはり嚥下機能に問題を抱えてる方が多いんですよね。そうした方々の口の中を見てみますと、乾燥しているとか、唾液分泌量が落ちているとか、舌の上が荒れているとか、義歯がないとか、口の機能が壊れている。食べる入口の部分がちゃんとケアされていないことがすごく多いなと思うんですね。
それと、年相応に食べる量は少なくて良いのではないかといった食べることに対しての誤った認識があって、実は医療介護従事者がつくっている低栄養がかなり多いんじゃないかと思っています。

高齢者の食事はどんな内容が良いのかというと、やはり一番は子どもが食べているような食事が良いのだと私は思っています。だから、お孫さんと一緒にいる方は絶対長生きですよ。それと量を減らすということは、高齢者にとって一番危ない。

そうだと思います。秋田県で百寿者という百歳以上の元気な人たちの健康の秘訣をいろんなファクターから調べたデータがあるのですが、皆さん共通な要因があって、20歳以上歳が離れた友人とお付き合いしている。60代になっても40代と同じものを食べる、80代になっても60代と同じものを食べるとその分体が若く保たれる。金谷先生がおっしゃる通り、食べている人は元気だし、誤嚥性肺炎を起こして入院しても、体重のある人は生きて帰ってくるんですよね。栄養の蓄えっていうのがはすごく大事だし、食べられる口を保っておくということが、おそらく内臓の機能とか生きる力とかに相関があるのではないかと思うんですよね。

食べている中身なんですけど、確かに今のお年寄りは野菜とかお芋とかを食べて生きてきたと思うのですが、私は命の源である卵や牛乳をもっととる必要があると思うんです。ところが、栄養的に優れている牛乳とか乳製品に対して、何か身体に悪いっていう先入観を持っている人が結構いて、必要な栄養量がとれない。何だか根本的な間違いがあるんでしょうかね。

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※オハヨー乳業調べ